2カ月でナンバー入り、翌月に客が離れた
集英社オンラインの発表・報道によると、みみたんさんは六本木、北新地といった歓楽街でキャバ嬢として働いた後、福島県郡山市のキャバクラへ移りました。理由は仕事だけでなく、生活そのものを変えたいという思いだったそうです。東京では自分を知る人が多かったため、誰も知らない土地で自然に囲まれて静かに暮らしたいと考え、「隠居先を探すような感覚」だったと語っています。一方で、働く以上は中途半端にせず、その街でも結果を出したいと考えていたとのことです。
郡山でも売り上げを作り、2カ月目にはナンバー入りして店の看板にも掲載されました。ところがその翌月ごろから、それまで通っていた客が一気に離れたといいます。そこで、東京で身につけた「売れるキャバ嬢」の常識が地方では必ずしも通用しないと気づいたと報じられています。
「お金がかかりそう」が壁になる
郡山で最初に指摘されたのは「お金がかかりそうに見える」という点でした。ビジュアルが強く、東京での経験もあることから、客が気後れしてしまうというのです。東京では自立していることや多様な経験を積んでいるように見えることが価値になりますが、地方では「俺がいなくても大丈夫そう」と受け取られることがあると言われたそうです。
みみたんさんが北新地や六本木で受けた教育は、郡山で求められる像とは「真逆」でした。東京側では「普通の女の子と話したいだけなら相席屋や出会い系でも会える」という考え方から、良いものを身につけ、流行を知り、自分の価値を作るよう指導されたといいます。「いろいろな男性から大切にされている女性ほど価値が高い」という発想です。
これに対し郡山では、同じことをすると「自分なんか相手にされなそう」と敬遠されます。親しみやすく「自分にも手が届くかもしれない」と思わせる女性のほうが刺さりやすいといいます。記事は、東京では武器になる「自分の価値を高く見せること」が、郡山では客との距離を広げる要因になり得ると指摘しています。
編集部の見立て
以下は編集部の見立てです。地方への移籍や掛け持ち出稼ぎを考えるキャスト、その受け入れ側の店は、入店前の面談で「前の街で評価された点」と「その店の客層が求める距離感」を擦り合わせておくと、数カ月後の客離れを避けやすくなります。みみたんさんの例では好調な2カ月目のあとに変化が表れているため、ナンバー入りの直後こそ、指名客の反応を店長と確認する時期と言えそうです。