下積みゼロ・即日即金——ナイトワークに志願者が集まる理由

まいどなニュース(Yahoo!ニュース掲載)の寄稿によると、キャバクラのトップキャストや会員制ラウンジのキャスト、SNSを活用して指名を集めるナイトワーカーたちの姿がインターネット上で広く可視化されるようになった結果、夜の飲食業界に憧れを抱く人が以前より大幅に増えているという。その傾向は若者にとどまらず、ミドル世代にまで広がっているとされる。

記事を執筆したのは、元セクシー女優で、スナックなどのキャスト経験もあるフリーライターのたかなし亜妖氏。筆者の見方では、芸能界は「オーディションや営業活動をしても一銭も入らない」のが現実であり、いつ花が咲くか分からない不確実な世界だと指摘する。一方、ナイトワークは働きさえすれば即日・即金で収入を得られる構造であり、コスパやタイパ(タイムパフォーマンス)を重視する世代には合理的な選択肢に映ると分析している。

芸能界で応募者が減少、その背景にあるもの

同記事によれば、グラドルやセクシー系コンテンツへの応募者数は以前と比べて減少しており、業界全体として新人の獲得が難しくなっているという。記事はその要因として、ナイトワークの「ステップアップのしやすさ」を挙げている。地方や下町であっても地道に顧客をつかみ、収入を積み上げながら自己投資に回すというルートが現実的なキャリアとして成立しやすいため、わざわざ不確実性の高い芸能界を目指す必要性を感じない人が増えているという見立てだ。

ハイブランドや海外旅行といった「キラキラした生活」を目標に置いたとき、いつ収入が発生するか分からない芸能の道よりも、即収入につながるナイトワークを選ぶ判断は、現代の価値観にフィットしているとも言える。

業界で働く人・経営者への示唆

この記事が示すトレンドは、接待飲食業界で働く現役キャストや店舗運営者にとっても無関係ではないでしょう。志願者層の裾野が広がっているということは、採用の機会が増える一方で、キャスト間の競争が激化することも意味する。即日即金というわかりやすい強みを業界が持ち続けるためにも、働く環境の整備や入店後の定着率向上が、これまで以上に重要な経営課題になってくると編集部はみている。